March 28,2019

ポラロイド写真の解剖学

Instant Stories: Wim Wenders’ Polaroids 先日のフォトグラファーズギャラリーでは、作家であり著者のPeter Buseが議長を務め、写真家で作家のKyler Zeleny、ロンドン在住の写真家 Emily-Rose、そして、私たち自身の科学者兼CTOであるStephen Herchenなど、科学者、クリエイター、そして文化思想家の面々が集まり、アナログインスタント写真の背後にある複雑な化学が解き明かされました。ポラロイドの人気と文化的な反響を当時と現在で探りました。

ロンドンのフォトグラファーズギャラリーにてポラロイドの解剖学

インスタントフィルムは、想像力を含む多くの化学的要素から成り写真を形成します。ポラロイドカメラのシャッターボタンを押した後はどうなりますか?像が浮き上がるまでの何分間の間で何が起こっているのですか?

ロンドンのフォトグラファーズギャラリーにてポラロイドの解剖学

インスタント・フィルムとは何ですか?

インスタントフィルムは一種の誤称です。自動的に現像され写真画像になるインスタントフィルムは、正確にはインスタントアナログフィルムと呼ばれます。インスタントアナログフィルムは非常に精密なものです。しかし、毎回長くて読みにくいので、私たちはただインスタントフィルムと呼ぶようになったのです。

想像してみましょう。あなたの手のひらで7.874センチ×7.874センチのプラスチックおよび化学物質のシートが、完全に(時には完璧ではない場合もある…)レンダリングされた画像になっていく様を。

それは簡単なようで、その背後にあるプロセスは、地球上で最も複雑な化学プロセスの一つです。科学を掘り下げたい場合は、CTOのStephen Herchenが(ほぼ)素人の言葉を専門に説明しているボイスの最初の20分を聞いてみましょう。

最初は誰のアイデアだったのでしょう?

1943年、ポラロイドの創設者エドウィンランドは休暇中でした。彼が3歳の娘の写真を撮ると、愛娘は「なぜ写真がまだ見えないの?」と彼に尋ねました。そして、その質問が彼に「写真がすぐに見れないこと」について考えることを与えたのです。

エドウィンランドはその時すでに、偏光フィルターの応用を研究するためにハーバード大学を中退した科学者でした。当時、ランド博士は軍の特定の支局でさまざまな偏光レンズ製品を生産していました。

愛娘の言葉をきっかけに「写真がすぐに見れないこと」への挑戦を受け入れてからちょうど4年後、写真を撮影してから約1分後に完全に現像され、瞬間で乾くというプロセスを発表します。すなわちそれがインスタントフィルムのはじまりというわけです。

インスタントフィルムはどのように機能しますか?

像が浮かび上がる部分は、感光性コンポーネントと化学コーティングの多層ケーキです。白いフレームの底辺にある膨らみ部分は、試薬の小さなポッド(基本的に不透明剤、アルカリと白の顔料の混合物)を安全に保っています。

シャッターボタンを押すと、それらの感光層に捉えた像が露光されます。次に、フィルムシートがカメラの前面から排出されると、フィルムシートは2つのローラを通過し、ローラーはその小さなポッドを開き、感光性層の中心と捉えられた画像層との間に試薬を均等に広げます。

その試薬は他の化学物質と反応し、一度にいくつかの異なるプロセスを開始します。 1つのプロセスが画像を現像し、また 1つのプロセスは、現像中の画像を光から安全に保ちます。最後のプロセスは、不透明剤を透明にする酸層との反応です。これらの不透明剤が透明になると、あなたが捉えた被写体が完全に浮かび上がり、インスタントフィルム としてあなたの手のひらに残るのです。

現像された写真にハッシュタグ#PolaroidOriginalsを付けてSNSに投稿してみましょう。